交通事故の身体への影響

交通事故の心身への影響は、最も軽い場合には無傷(外傷・骨折等がないだけでなく、むち打ち症などの後遺障害さえない)のこともあるが、最も重い場合には脳や内臓などが路面に散らばるなどの凄惨な状態での死に至ることもあります。
重傷度の高い順に挙げれば、頸髄損傷、胸部外傷、気道閉塞(顔面損傷や頚部外傷など)、腹腔内・骨盤損傷などあげられます。
被害者が頭部や腰部に激しい衝撃を受ける蓋然性が高いことから、被害者に遷延性意識障害を始めとする重度後遺障害が残る場合もあります。
特に脳に強い衝撃を受けた場合には、頭部に外傷がなくとも高次脳機能障害に至る場合があります。
交通事故を起こした際に比較的多くの人がなりやすい後遺障害にむち打ち症があります。
むち打ち症は、正式には「外傷性頚部症候群」や「頚部捻挫」などといいます。
車での追突事故などの際に、首や背中に衝撃がかかり、首がムチのようにしなることから生じるので、むち打ち症と呼ばれています。
その怪我の度合いも、非常に軽いものから、後遺症を残すものまで様々です。
むち打ち症は首の正常な可動範囲を超えてしまうことで首の関節の靭帯や筋肉が傷付いて首や背中の痛みとなって現れます。
車の追突などの交通事故により生じることが多いのですが、体操やスノーボードなどのスポーツによって起きることもあります。
「むち打ち症の症状と分類」
・頚椎捻挫型
首の筋肉や靭帯などが損傷され、首、肩、背中の痛みや運動制限が起きる症状です。
・神経根症状型
頚椎から出る神経が圧迫されることにより、首の痛みや頭痛、腕のしびれやだるさ、筋力低下などの症状を起こします。
・バレ・リュウ症候群型
後部交感神経の損傷や圧迫によって頭にいく血流が低下することで、頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気、眼の疲労などが起こります。
交通事故を起こしたさいの外傷や各部の損傷ばかりに気がいきますが、事故を経験した人間の多くが、気分障害、不安障害、強迫性障害など何らかの精神的後遺症をおこす場合もあります。
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